長々としたブログ

主にミネルヴァ書房の本が好きでよく読んでいます

2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

 「DNAでたどる日本人10万年の旅」を読んで 下

http://naganaga5.hatenablog.com/entry/2014/02/27/211240 の続きです。 DNAでたどる日本人10万年の旅―多様なヒト・言語・文化はどこから来たのか? 作者: 崎谷満 出版社/メーカー: 昭和堂 発売日: 2008/01 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 29回 この…

 「DNAでたどる日本人10万年の旅」を読んで 上

http://naganaga5.hatenablog.com/entry/2014/01/31/004439 こちらでは主にミトコンドリアDNAのハプログループから人類の移動を見てみようという試みでしたが、こちらの本は主に、Y染色体ハプログループから推定してみようという興味深い試みです。 比べる…

セデック・バレ 第二霧社事件とその後  

http://naganaga5.hatenablog.com/entry/2014/02/20/225134 の続きです。 セデック・バレ 第一部:太陽旗/第二部:虹の橋【豪華版 3枚組】[Blu-ray] 出版社/メーカー: マクザム 発売日: 2013/10/31 メディア: Blu-ray この商品を含むブログ (6件) を見る 霧社…

セデック・バレ 霧社事件を読み解く 1

セデック・バレ 第一部:太陽旗/第二部:虹の橋【豪華版 3枚組】[Blu-ray] 出版社/メーカー: マクザム 発売日: 2013/10/31 メディア: Blu-ray この商品を含むブログ (6件) を見る セデック・バレを見て霧社事件に興味を持ち、図書館に行って関連資料を探した所…

子どもの貧困 2  解決策とこれから

http://naganaga5.hatenablog.com/entry/2014/02/12/224919 の続きです。 子どもの貧困II――解決策を考える (岩波新書) 作者: 阿部彩 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2014/01/22 メディア: 新書 この商品を含むブログ (1件) を見る 第5章 現金給付を考え…

「子どもの貧困」と普遍的制度 (1)

http://bylines.news.yahoo.co.jp/nakatadaigo/20140131-00032162/ http://bylines.news.yahoo.co.jp/nakatadaigo/20140131-00032163/ で中田先生が言及されていた、阿部先生の新刊です。 子どもの貧困II――解決策を考える (岩波新書) 作者: 阿部彩 出版社/メ…

エズラ・ヴォーゲル「鄧小平」(下) 5 天安門事件と南巡講和、そして中国の未来

http://naganaga5.hatenablog.com/entry/2014/02/09/222358 の続きです。 現代中国の父 トウ小平(下) 作者: エズラ・F・ヴォーゲル,益尾知佐子,杉本孝 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社 発売日: 2013/09/03 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (4件)…

エズラ・ヴォーゲル「鄧小平」(上・下) 4 現代中国の父

http://naganaga5.hatenablog.com/entry/2014/02/07/220708 の続きです。 現代中国の父 トウ小平(上) 作者: エズラ・F・ヴォーゲル,益尾知佐子,杉本孝 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社 発売日: 2013/09/03 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件)…

エズラ・ヴォーゲル「鄧小平」(上) 3 日中平和友好条約と訪日

http://naganaga5.hatenablog.com/entry/2014/02/06/215421 の続きです。 毛沢東が死去し、名目的には華国鋒の下で実質的な中国のナンバーワンの地位に登りつめます。四人組の排除にも成功したものの、自由化・成長を目指す胡耀邦らリベラル派や、毛沢東思想…

エズラ・ヴォーゲル「鄧小平」(上) 2 毛沢東の死、四人組の失脚まで

続きです http://naganaga5.hatenablog.com/entry/2014/01/27/231015 一度は失脚したものの、華々しい復活を果たした鄧ですが、晩年をむかえてより疑り深くなった毛沢東や、大きく思想を異にする四人組などの間に軋轢を生んでいきます。 現代中国の父 トウ小…

ジョセフ・ヒースが経済学について考えてみた

未読ですが、「ルールに従う」も話題になったジョセフ・ヒースの前著です。経済学と銘打たれていますが、彼個人は経済学の正式な教育さえ受けていないと書いています。しかし通読すれば分かるとおり、明らかに経済学に関する深い理解と違和感をもとに本書を…

0.01%対99.99% ジョブズやバフェットを私達はどう捉えるべきなのか

スティグリッツとアセモグル激賞と書かれた帯に惹かれ手に取りました。まだオキュパイ・ウォールストリートも記憶に新しいですが、糾弾されていた1%(世帯所得100万ドルクラス)を扱うというよりは、そのなかの飛びぬけたゲイツやスリム、バフェットから0.01…