長々としたブログ

主にミネルヴァ書房の本が好きでよく読んでいます

2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「日本人になった祖先たち」のDNAで読み解く日本の古代史

先日も卑弥呼の時代と思われる鏡が魔鏡であったというニュースがありましたが、あの鏡も中国では発掘されておらず、また未だ邪馬台国の場所さえ確定されてないという停滞した日本の考古学ですが、科学的なアプローチから日本の歴史を知ろうという試みも進ん…

エズラ・ヴォーゲル「鄧小平」(上) 1

中国の経済成長と、最近の日中関係の悪化を見るにつけ、まずその名を語らねばならないのは鄧小平です。私の年齢では「ジャパンアズナンバーワン」も読んだことはなく、エズラ・ヴォーゲル氏の著作を読むのはこれが始めてなのですが、非常に内容の濃い調査と…

グローバル化と日本型企業システムの変容(1985~2008)

バブル崩壊、そしてリーマンショックといった企業を揺るがしかねない環境のなかで、日本企業はどう生き残りのための進化をしていったか、または何が変わらなかったのかを詳しく見ていきます。講座・日本経営史シリーズ6巻目で最終巻です。 グローバル化と日…

戦後の高度経済成長の始まりと終わり(1955~1985)

戦後の経済成長は2つの時期に分けられる。前期は2桁成長の続いた55年から70年あたりまで、後期はオイルショック、ニクソンショックなどを経た85年までの一桁成長の大量消費が一般化した時代でした。 「経済大国」への軌跡―1955~1985 (講座・日本経営史) 作…

戦後の日本企業経営1(1937-1955)

制度転換期の企業と市場―1937‐1955 (講座・日本経営史) 作者: 柴孝夫,岡崎哲二 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房 発売日: 2011/04 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 表題は37年からですが、ほとんど戦後について書かれたものと言っていいでしょ…

大戦間の日本企業の発展(1914~1937)

第1次世界大戦時の好況、そして、関東大震災、大恐慌を経ての経営史を見ていきたいとおもいます。 組織と戦略の時代―1914~1937 (講座・日本経営史) 作者: 佐々木聡,中林真幸 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房 発売日: 2010/09 メディア: 単行本 この商品を含…

日本の産業革命について(1882から1914まで)

日本の産業革命は、1880年代後半の企業勃興から始まるといわれています。鉄道網が急速に発展し、世界で見ても例が少ない1000人規模の製糸工場が多数出現し、財閥系の銅と石炭を発掘する鉱山が活況を呈するようになりました。 第1章 ガーシェンクロン仮説、つ…

江戸時代が近代の始まりなのか、それとも明治維新が始まりなのか

経営史・江戸の経験―1600~1882 (講座・日本経営史) 作者: 宮本又郎,粕谷誠 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房 発売日: 2009/12 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 幕末の開港や明治維新による海外からの技術や制度導入が日本に近代をもたら…

「企業統治分析のフロンティア」を読んだ

企業統治分析のフロンティア (早稲田大学21世紀COE叢書―企業社会の変容と法創造) 作者: 宮島英昭 出版社/メーカー: 日本評論社 発売日: 2008/08 メディア: 単行本 クリック: 3回 この商品を含むブログを見る 宮島先生の編集なされた日本企業の経営に関する分…

「世界の経営学者はいま何を考えているのか

世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア 作者: 入山章栄 出版社/メーカー: 英治出版 発売日: 2012/11/13 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 10人 クリック: 92回 この商品を含むブログ (40件) を見る 入山章栄…